〜2006年4月1日 裏山でキックオフ〜桜の咲くころ〜

今年も早いものでもう4月。寒い日、暖かい日と交互に繰り返しつつ確実に季節は春へと向かっている。
実は先週は仕事の無茶苦茶に忙しい中、無理やりに休暇を取らせていただき関東へ帰省していたのだが、
あちらでは桜も咲き出しており、まさに春も始まっていた。ところが大阪に帰ってきてビックリ!寒いじゃ
ないですか!たまたま寒気がきていたのかもしれないが、桜もまだまだという感じ・・・
さらにそれから1週間・・・勤務先の桜もやっと一枝、二枝花が咲き始めたこの頃である。

さて、春が来てこの季節となると虫たちも活動を始めるが、我々ムシオヤジ達もそれにつれじっとしては
いられなくなり、ごそごそと動き始めるのだ。
ネット上でも諸先輩方のHP上では、ぼつぼつと虫達の話題で盛り上がり始めたようだ。桜の花の咲き始
め のこの時期特定で活動するカミキリがいるようだ。その名も「スギカミキリ」。ご存知スギやヒノキを食害
する害虫である。ごく普通種ではあるし、裏の山に登ればスギはいくらでもある。という訳で、本日はこれ
をターゲットに今年初の採集散策に出かけた。

「採れるまで帰ってこなくていいよ〜」と暖かい家族の励ましを背に久しぶりの山へと向かう。今日のエリ
ア は、何年か前にミドリカミキリを見かけた雑木林。雑木林の周囲はスギの植林帯でこの夏の下見もか
ねての 散策だ。
エリアに突入しまずは1本目の杉の木をチェック。

 <いきなりの脱出孔!>

ネットで学んだ通りの大きさの孔が開いている。ほんの小指の先ぐらいの横長の楕円形。これは「スギ」
の 脱出孔とみて間違いないはずである。あとは脱出後のムシを樹皮捲くれの裏側や根元近くの落ち葉の
下から 見つけ出せば良いだけである。今日はもしかして楽勝か?(^-^)V

しかし、孔を見つけて近辺を探れども探れども・・・

 <クサギカメムシというのでしょうか?>

出てくるのはカメムシ、カメムシ、カメ・・・あ・あかん、場所を替えよう・・・

そこから奥へと足を延ばす。この先には目的地とする雑木林があるはずである・・・が、ない。

 <雑木林跡地>

見事に伐採された雑木林である。これはこの夏の採集には吉とでるのか凶と出るのか、林自体は無く
なって しまったが、あちらこちらに伐採後のソダ木が積み上げてある。これはある意味楽しみである。し
かし、何故 ここまで綺麗さっぱり伐採したのであろう?

 <いろいろな苗木が>

伐採された跡地にはそこここにいろいろな種類の広葉樹らしき苗木が植えられている。最近流行の里山
保全運動 とか言うものなのか?と言ってもこの辺りは元からコナラ・アカメガシワ・ニセアカシアが主体の雑木林だった のであるが・・・何ゆえ? それにこの小さな苗木が育つまでの期間、ここらの自然系はどうなるのでしょうか?
地元住人として長く見守っていきたいことである。

この伐採地の中を辿っていくと、スギの木が1本、そしてその根際にもソダが積み上げられている。よく見ると 脱出孔もいくつか目に付いた。人もめったに来ないエリアではあることだし、条件としては良いのではないかと 思われた。最初は脱出孔の近くの樹皮捲れを中心にお目当てを探すも見つからず、根元の落ち葉からも何の痕跡 も見つけられない。

 <スギとソダ>

ここで考えた・・・脱出孔があるならばムシはいるはず。だが樹皮捲れにも根元にも形跡は無い。とすると後は 積み上げたソダの中に隠れるしかないではないか?(もっと早く気がつくべきか?(^^; )
そこで、脇のソダをそっとどかして中を覗き込んでみると・・・

 <ビンゴ!!>

どかしたソダのさらにその下側、黒い影とオレンジ色の斑紋が鮮やかに浮かび上がる。まずは落とさないように ソダをさらに慎重にどかし、ムシの下側に手を添えて、カメラのシャッターを押した。

これでコツを掴んだ訳ではないが、さらにソダに隠れるようにしてあった捲れを剥いてみると・・・

 <さらにビンゴ!!>

これで気持ちよく家に帰れるってもんだ。2つも採れりゃ標本には事欠かず、自分的には大満足である。

時刻も程よい頃、足取りも軽く家路についた。帰りがけに咲いていた梅の花。来週には桜も満開になっている 頃だろう。それにしても今年のキックオフは幸先がいい。

 <夕暮れの梅の花>



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