〜2006年4月30日 裏山散策〜ヒメスギ探し〜

杉林にずっと通っている。クワガタをやっていた頃なら全然想像もつかない採集エリアである。 スギカミキリには運良くすぐに出会うことができたが、ヒメスギカミキリにはなかなかお眼に掛か れずにいる。あのエリアにも何度も通っているが、出会うまで何度も通うつもりだ。意地になって いる訳ではなく、♂の色彩変化の多い種とのことで、何とか1度見て みたいと、いわば憧れている訳だ。本によると切り立ての伐採木に付くとの事で条件的には あの道筋はマッチしているはずである。このところ気温が低めだったのが災いしていたのでは? と思いつつ、気温の上がるのを心待ちにしていた。そして今日・・・ばっちりだ!

所用をテキパキとこなし、出かけようと思っていると珍しく【ち】も行くと言い出した。ポカポカ陽気 に誘われたのでしょうか?(^-^) いつもの道筋ならば歩きやすいし、そんなに無理なことはない だろうということで、一緒にお散歩気分で出かけることにした。

子供が小さかった頃はともかく、普段あまり山の方へ用事がない【ち】であるので、久しぶりの辺り の景色は変わっているらしい。この辺りもだんだんと山が削られ、家が建ち、くわがた採りに行った 辺りやホタルを見に行った辺りも柵で囲われて入れなくなってしまった。
それでもまだまだ残る自然の道である。道端でヨモギなど探しながら目的地に到着。

人気のない杉林の中を歩くとウグイスなど山鳥の声だけが聞こえてくる。たまにはいいでしょ? こういうのも。(って自分はいつもか・・・)
かたわらの荒れたスギの木に早くもスギカミキリを発見。気温が高い日は杉林の周囲を飛びまわ ることもあるらしいが、今まで出会ったヤツはスギの皮裏でジッと篭っているヤツばかりであった。 それが今日のこいつは木の表面をノソノソ歩くばかりではなく・・・

 <走るスギカミキリ>

 <・・・走る・・・>

物凄い勢いで走り回っている。その動きはちょっとした「ごきぶり」なみの素早さだ。

さて、今度はヒメスギを探すことに・・・道端の真新しいスギ伐採木を見ていくがそれらしい影はない。 「どんな虫?」というので「これくらいの大きさの・・・」と説明する。実は【ち】は「人間虫探知機」なの だ。基本的に虫が苦手であるので、視力は弱いくせに小さな動くものは目に付くのだそうだ。かつて オオクワを見つけたのも、網戸の「タケトラ」を発見したのも【ち】である。案の定、ヒメスギを探し始 めて間もなく「これ、何?」との声が挙がった。

 <やっと見つけた!>

スギに取り付けられた防火看板の下から小さな虫が這い出てきたところである。これはもう間違い ないでしょう。グリーンメタリックな「ヒメスギカミキリ」であった。
さらに「こっちは凄いよ。」という。見ればネットや本でおなじみの「運動会」状態のヒメスギ群である。 こちらは写真を撮ったり、大き目の変わった色の個体を捕獲したりで大忙しである。

 <こういうのが撮りたかった。>

そのうち今度は「赤い大きいのが飛んでいる!」との声に振り向くと「ベニ」がふわふわ飛行中。どうやら 杉林背後の竹林から迷いだしたようだ。それを右手で払い落とす。気が付けば右手に捕獲用ケース、 左手にもケース、そしてさらに口にもケースというとんでもない状況となっていた。

 <プライバシー保護のため音声は・・・>

恐るべし我が家の「虫探知機」である。

結構ヒメスギも堪能できたし、時間もあっというまに経過して程よい時間となったので帰ることにする。
山のふもとで消防車のサイレン音がする。「大分近いね」などと言っていたら本当に山の入り口だった。 幸いボヤで済んだようであるが、本格的な火事なら帰れないところだった。

さてさて、帰り道にもう一箇所だけ寄り道することにした。別の山の入り口まで行くとこんな風景が。

 <不気味だ・・・>

「サシガメ」の集団生活はよくお目にかかるのだが、赤いのは何者だ?ネットで調べると脱皮直後は 真っ赤なのだそうだ。数時間で黒くなると言う。しかし不気味だ。

 <タラだと思う>

目的の木はこの「タラ」。その若芽は山菜の王様と言われるらしいが、カミキリ的にも 面白い木であるらしい。2本伸びた触角にドキッとするが、バッタの幼虫だった。

さてさて、夫婦で久しぶりにノンビリと散歩。たまには良いもんだね。なんとなく落ち着いた充実感のある 1日でした。

追)帰宅後、本日撮影分の写真を見てみるが、ちょっとピントに不満がある。となるともう1回ヒメのところに 参らねばならぬな・・・



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