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〜７月７日〜 今日は午前と午後に時間が取れることとなった。とはいえ一旦昼ごろには帰宅しないといけないため余り 遠出はできない。ということでご近所ポイント総ナメを狙う。 午前中は先週に撮り(採り)逃がしたヤツを狙うため、グラウンドポイントへと向かった。「ヤツ」といっているが 実は正確には何だか判っていない。道端の下草からフワ〜っとオレンジの虫が飛びだして藪の向こうへ 消えただけなので、判別がつかなかったのだ。リンゴ系で間違いないと思うし、付近のスイカズラに独特の 食痕らしきものがあったので「ニセリンゴ」かな・・・と思うのだが。 とにかくポイント付近の駐車場をお借りして車を置き、ハイキングコースへ突入する。突入してすぐのところ に枝払いをして積んである粗朶があったのでチェックしてみる。小さいものへ、小さいものへと徐々に焦点 を合わせていくと無茶苦茶小さい虫に気がついた。小さいが長い触角はカミキリムシのものだ。  ＜クモガタケシカミキリ＠移動中＞
歩く速度は「アリ」並みに速く、しかも大きさは２〜３mm程度と思われる。なかなかカメラが追い付かない。 とりあえずナントカ撮影して今度は摘まみにかかるが四苦八苦である。ただでさえ怪しい親父が細い枝先 を指で何度も摘まんでいる有様は、さぞかし傍から見たら・・・(^^; 少し先の枯れ枝にもいたが、今度は止まってくれていたのでゆっくりと撮影することができた。  ＜クモガタケシカミキリ＠停止中＞
さて何とか撮影もできたので先ヘ進む・・・先週のポイントに到着。しばらく下草をガサガサやったりしてみたが 結局は成果はなし。昨年の栗林の「シロトラカミキリ」といい、一度逃した獲物に再会するのは並大抵のこと ではない。せっかく自分にとっての新しいカミキリと出会っても、生体も写真も採れず(撮れず)ではカウントする こともできない。その時その時の出会いを大切に・・・「一期一会」なのだ。 んなことを考えながら、そろそろ一時帰宅する時間になっての帰り道、先ほどの粗朶の上に、今度はペアで 交尾する小さなカミキリを発見。また「クモガタケシ」と思い、よく確かめもせず、撮影もせず、とりあえず１頭 だけ摘まんで帰宅・・・これがまた大きな過ちであったことに後で気がつく・・・ さて家での用事を終え、午後から予定のポイントへと入る。実は昨年、ここでもリンゴ系のカミキリムシ飛翔 を目撃していたのだ。昨年の目撃ポイントはこのポイントの最奥。そこまではひたすらダラダラと長い坂を 登る。しんどい坂ではあるが、出会いを考えれば大したことは・・・ある。 さて、ポイントについて下草を眺めて通るが目当ての虫はいない。・・・(T-T) 何度か行きつ戻りつしてみる がやっぱりいなそうである。ちょっと一服しようかと空を見上げると・・・長い触角の小さな虫がいいた。  ＜ヨツキボシカミキリ＞
これは嬉しい！ずっと探していた虫である。慎重にネットをかぶせてネットイン！だが写真を撮ろうとカメラを ガサガサしているうちにネットから抜け出して飛んでしまった。その軌跡を目で追いながら「どうか近くに着地 してくれ！」と祈る。願いが通じて数メートル向こうの笹葉に着地。裏側へ回り込むのが見えた。今度も慎重に ネットでその辺りを浚う。「よっしゃ〜！」ネットインである。今度は逃げられないようにケースに入れてホッと する。よくよく木を眺めると幹や枝にまだ数頭の姿が見えている。写真を狙おうとするがどうも角度が悪くファインダー に入ってこない。そうこうするうちにウッカリと木を揺らしてしまった。途端に全員フワ〜っと飛び立ち、それぞれの 方向へと飛び散ってしまった。 よく見れば、あちらこちらの葉裏に葉脈に沿った食痕らしきものも見える。半分枯れたようなショボいヌルデだが こういうのが好みか？ さて、意気揚揚帰宅し、本日の成果の虫と写真を整理していて気がついたのだが、午前の部の最後に採集 した「クモガタケシ」と思い込んでいたものが、よく見ると全く違う種類のカミキリであったことに気がついた。 調べてみるとどうやら「シラオビゴマフケシカミキリ」と思われる。ただし、思い込みのために写真がない・・・ これは明日の宿題としよう。 という訳で翌日。時間が取れた15時過ぎに現場に入る。ところが昨日あれだけ発生していたケシカミキリ系が １匹も見当たらない。どうしてなんだろうか？昨日は午前、今日は午後という時間の差しか考えられないのだが・・・ という訳で代わりにそこそこ発生していた「エグリトラカミキリ」の写真で本日はお茶を濁す。  ＜エグリトラカミキリ＞
お、やっと見つけたケシカミキリ系は昨日と同じ「クモガタケシ」であった。  ＜クモガタケシ＠デフューザ使用＞
来週の宿題は「シラオビゴマフケシ」と「ヨツキボシ」のきちんとした写真を撮ることである。
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