〜2009年9月10日〜11日 〜霊峰-2009-〜

毎年恒例(にしたいかな)の晩夏の山梨へ今年もやって来た。天気予報によると天候は まずまずながら気温は上がらず、初秋の気候とのこと。ウ〜ン・・・

それでも最寄りの特急停車駅前よりレンタカーを駆ってまずは手近の林道へと向かう。 この林道途中の道端に太いモミと思われる木が1本ある。そこが第一の目的地だ。カミキリ 好きな人には憧れの「オオトラカミキリ」。採集下手な自分には十年以上早いとは思うのだ が十年経ったら今以上足腰も弱ると思うので、まあ有名なその痕跡でも見れればという程度の 淡い期待である。

<モミの木>

さてその木には、かなりくたびれた「アカアシクワガタ♀」が張り付いていたのみ・・・ 気温は25度に達せず長袖を腕まくりして少々ヒンヤリという感じである。雲も多めで 時折陽が差すとヌクヌクするといった陽気。厳しいと思う。

<ヒョウモンチョウ>

ヒョウモンチョウの仲間(よく判らんです)の乱舞する中、木をじっと眺める。それでも通り過ぎる車もなく時間だけが 経って行くのはのんびりとして心地よい。傍らには紛らわしいシマシマがいて、ドキっと したり。

<シマシマ>

早くも日が傾いてきたので、ここはあきらめ先へ向かう。昨年は慣れない林道でクマに 出会うかもと怖くて立ち入らなかった脇道。段になった道端に広葉樹の伐採木が数本積み重ねて あった。樹皮上を小さな虫が走った。あれはたぶんカミキリムシ!

<伐採木>

ずり落ちながらも段を駆け上り、カメラをかまえたがチョロチョロと落ち着かずなかなか ファインダーに収まらない。四苦八苦していると木の反対側からもっと大きいヤツが チョロチョロとやってきた。なんとか撮影し、掌にポロっと落して車へと駆け戻る。

<ニイジマトラカミキリ>

「ニイジマトラカミキリ」であった。「オオ」を通り越して「ニイジマ」まで行ってしま ったが、嬉しい初物である。こんな時期まで残ってくれてありがとう。じっくりと眺める と肩の辺りの茶色いグラデーションと全体のツヤ消しが渋い色調である。

<ニイジマトラカミキリ(大)>

とりあえず1頭確保できたので早くも満足モードである。こういう経済的で控えめな所が 自分の好いところだ。腹も減って来たので今日の宿へと向かった。

<ホテルの窓から>


さて翌日はまたも曇りがち。気温は昨日よりさらに低めであった。さらに厳しいかも。 それでも昼食用のおにぎりと水分を補給し霊峰富士へと向かう。

<ホテルの窓から>

某林道からさらに某林道へと入る。道は比較的フラットでレンタカーのヴィッツでも何とか 行ける。(ただし林道終点付近では腹こすります。できれば途中で戻ったほうがベター)

<今年もこの林道で>

ところどころにある退避所に車を止めながらゆっくりと進んでいく。今日のターゲットは 「オオ」と昨年採れなかった「フジコブヤハズ」である。1年間の勉強の成果はいかに? Web情報によれば「フジコブヤハズ」の採れる茂みはオーラが出ているとのこと。オーラ、 オーラ・・・

<オーラが出てる!>

何となくそれっぽいオーラを感じる場所を見つけ、仕入れてきた百均傘を差し込み、同じく 百均つっぱり棒でビシっと叩いてみる・・・

<あっ・・・・・・>

ポロっといきなり傘の上にそいつが現れた。早すぎて一瞬夢かと思ったがそのシルエットは 紛うことなき「フジコブヤハズ」であった。

<フジコブヤハズカミキリ>

まずその時の感想は「あれ?もう採れちゃった」である。呆然とそれでもマジマジと見直す その姿は折から射してきた来た朝日の下でピンクがかった薄茶色で、背中の白紋が可愛くて、 ピンっと突き出た触覚が凛々しくてとっても好い虫だった。 地元自治体発表の一帯の昆虫調査に名前がなかったので、この林道はどうだろうか?と思って いたがやっぱりいたんだ・・・早くも満足モードである。いかん、いかん。

<充電中・・・>

しかしその後はオーラを感じることもなく、たまに叩いてもハサミムシとザトウムシのみ という昨年と同様のパターンに陥ってしまった。

<菌にまかれたカミキリ>

綺麗に菌にまかれた「アカハナ?」もそういえば落ちてきた・・・ 昼食後は「オオトラ」探索に切り替える。林道を進むと最近枝打ちを終えたばかりの見事な シラビソ(と思う)林が現れた。

<シラビソ?林>

車を停めてざ〜っと見ていくが痕跡を認めず・・・昨年は下草まで白いヤニが飛び散っている 光景が見られたが今年はそれも無しである。 一応林道終点まで行って(ガリガリ)強行に戻ってくる・・・今朝ほど「フジコブ」を叩いた辺り で2匹目のドジョウを狙うが追加はなし。 ただしこの辺りに点在するシラビソではそれらしき痕跡が見受けられた。

<痕跡?>

<痕跡?>

<痕跡?>

それにしてもこの涼しさではどうしようもないであろう。寒さに強い伊達をきどるやつもいるか と思ったがやはりそんなに甘くはない。 という訳で2日に渡った山梨は1匹/1日という効率の悪さであるが、自分らしい成果で 満足であった。また来年も来たいな・・・エルニーニョ終わるといいな。


さて、今年も採集は恐らくこれで最終。振り返ってみれば、生活環境が少々変化し、休日の自由時間が 取りづらい割に結構ピンポイントで活動できた。成果は例年通りイマイチであるが「ニセリンゴ」が 新規追加できたこと「ヨツキボシ」を浴びたことが地元での成果であった。また最後に「フジコブ」 が採れたことも大きなニュースである。また来シーズンも楽しめれば良いな(^-^)
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