〜2011年5月21日 地元〜一期一会〜

5月も後半。この地元ではこれから2ケ月程が一年で一番楽しい時期だ。これで梅雨が なければ最高なのだが天気予報では来週はそろそろ雨マークが多く見られるようになって 来た。
午前中の所用を終え、また夕方以降の所用の前にイソイソと支度をして裏山へと向かった。 愛犬散歩時にいつも車を止める指定の場所に車を止めさっそくハイキング道を歩きだす。 道沿いの藪も今年は気持ち良く刈られていて風通しが良い。

道端の伐採木の上を長い触角がユラユラと移動しているのがさっそく目に入った。

 <ハイイロヤハズカミキリ>

以前は全くお目にかかれなかったが、このところ年一ぐらい見かけることができる。ごく 地味なカラーリングだが妙に先細な逆三角形で短足偏平足なところが可愛いと思う。
咲き残ったハリエンジュの花が辺りに甘い香りを漂わせる道。

 <ハリエンジュ>

一昨年くらいに大伐採された丘陵途中にある材を見に行ってみる。黒いアブが飛び立っては 他の虫が着木するのを妨げている。着木したい虫はアブの音が聞こえるほどの体当たり攻撃 をくぐり抜け何とか無事に着木。

 <キスジトラカミキリ 51種目>

いつか採れるかもしれないなとは思っていたが、黒い地に鮮やかな黄色い模様が美しい。せわしなく 木の上を這いまわるのを追いかけて何度かシャッターを押す・・・と、突如羽根を広げて飛び立って しまった。
カミキリムシが敏感であり、飛ぶことを意識していなかった。丘陵に沿ってフワ〜っと飛んでいく 後姿を見送るしかない。せめて網を用意しておくんだった。

意気消沈しながらハイキング道に戻る。藪が整理されているのでいつもは見ることができない奥の ほうまで見通せる。ノブドウのツルにヒメクロトラの小さい影が見える。風にしばらく耐えていたが 落ちてしまった。その隣では・・・

 <ヒトオビアラゲカミキリ>

年によってよく見る種類が変わるような気がするのだが、今年はこの子が当たり年だろうか。広範囲で なおかつ数も多くお目にかかる。

 <ミドリカミキリ>

刈られてしまったタラに鮮やかなグリーンのミドリカミキリが徘徊している。産卵場所を探して いるようだ。やおら立ち止まり、腹部をクイッと曲げて産卵を開始。しばし観察。

 <ヤツボシハナカミキリ 52種目>

ノイバラの花の上にカミキリを発見。ツマグロハナかと思ったら背中に斑紋がある。ヤツボシハナと 思う。地元52種目のカミキリムシ。ツマグロにも同じような斑紋が出ることがあるとか、そもそも ツマグロハナと同種だとかの諸説もあるが、一応ここでは別種でなおかつヤツボシハナということに しておきたい。
だって、この写真を撮影直後、やはり飛ばれてしまったから。
もともと摘むのは下手なのだが、このところ五十肩が酷く、左手が自由に動かない。従って咄嗟の 動きが全くとれないので一度飛ばれてしまうとあとは指を銜えて見ているしかない。

まあ写真は撮れたから良かったと慰めつつ、痛恨×2の気持ちを抱えて帰宅。実は翌日の雨上がり にもう一度行ってみたが、今までの逃した獲物同様、お目にかかることはなかった。一期一会を 痛感した一日。



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