〜2011年7月30日 山梨〜霊峰2011〜

つい一月程前に今年の山梨採集に出掛けたのだが、駅前からレンタカーに乗った途端に目眩の発作に 襲われてしまい、ほとんど何もできずに帰宅した。
今回は体調に万全を期してリベンジを図るがどうも天気が良くなさそうだ。しかし行くのであれば ここしかないと雨中の採集を覚悟して、半ば強引に出かけてきた。

 <雲中の霊峰>

着いた時はこんな感じだ。まだ一部に青空が見えているとはいえ、恐らくは時間の問題であろう。 コンビニでの買い出しもそこそこに急いでいつもの林道へと突入していく。

しばらく行くと傍らにこんな感じで粗朶が積んである場所があった。何やら小さな白い花も咲いている。 どうやらあれは「イケマ」では?

 <粗朶と絡まるイケマ>

粗朶は密に複雑に絡まり叩きどころが見つからず、イケマの花の方を中心に見て回る。辺り一帯に ポツポツと花は見えている。
まずは手近の花に黒いカミキリムシを見つけた。この辺りに見られる黒いタイプだ。♂はほとんど このタイプであった。

 <フタスジハナカミキリ>

小さなハナカミキリも見える。シロヒゲが素敵な「ニンフホソハナカミキリ」である。初見でも 名前が判って、日ごろの勉強の成果だ。間違えていたら笑ってしまうが・・・

 <ニンフホソハナカミキリ>

さらに「ヨツスジハナカミキリ」もそこそこ見える。ほとんどがアベックである。一応、他の種類も 疑って採集はしてみるが、間違いないであろう。

 <ヨツスジハナカミキリ>

こちらは「フタスジカミキリ」のアベックである。先ほども書いたが♀はフタスジ、♂は真っ黒の 組み合わせがほとんどである。

 <フタスジハナカミキリ>

先ほどの「ニンフ」が止まっている花にちょっと違うカミキリを見つけた。

 <ニョウホウホソハナカミキリ(左)>

さらにイケマの葉裏に妙に細いムシが止まっているのを発見!「ホソツツリンゴ」に違いない。早速 撮影をと思ったが、突然の出会いにモタモタしてしまったら既に影はなし・・・。その後も同じ様な 様相が二度三度とあり、写真も生体も結局とれなかった。痛恨その1である。
そうこうするうちに雨が降り出し雷も聞こえてきたので場所を移動することにした。車に乗り込み 別の林道に突入する。

 <風通しが良い>

林道沿いのシラビソ?は適当な間隔で伐採されていて非常に風通しが良くなっていた。伐採木もそのまま 積まれていてここは良さそうだ。ガスが出つつあるし、この辺りも雨が追いかけてきているので、叩くの は明日にしてざっと周囲を見て回る。

 <オニグルミノモンキカミキリ?>

と伐採木の枝蔭に鮮やかな黄色が見えた。覗いてみると写真の一物がひっそりと隠れている。 想定外の出会いにまたもやモタモタしてしまった。なんとか写真は1枚撮影したが、網か手づかみか 一瞬迷った隙に下の灌木茂みに落下した後、飛び去ってしまった。痛恨その2である。

※同定ミス→「ヘリグロアオカミキリ」←ryoさんありがとうございます。

自慢ではないが写真の腕もイマイチの上に、採集技術はもっと下手である。ここまで遠征してきて 何を迷うことがあるのか?まずは採ることに集中しようと反省したが後の祭りである。

 <大粒の雨>

間もなく大粒の雨が落ちてきた。雷鳴もどんどん近付いてくる。今日はここまでとし、明日への 英気を養うこととする。




追記)写真を撮らずに忘れていたのだが、イケマの花浚いでヒメクロトラのような小さなカミキリ を採集していた。帰宅後に撮影したので追記しておく。
※二転三転の結果「ホソトラカミキリ」に決定しました。

 <ホソトラカミキリ>

※もし同定間違いがありましたらゴメンナサイ。指摘して頂けると嬉しいです。




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