豪雨の中、所要を終えて早めに宿へと戻った。まったりと温泉に浸かり冷えた体を心行くまで
温めた。部屋のTVで天気予報を眺めてもネットでチェックしても明日も同じような天気。しかも
気温は今日より更に下がるとのことで意気消沈したまま就寝。 翌朝目覚めると雨は上がっていた。ただし薄く霧はかかったままである。そして強烈に寒い。 それでも雨が降る前に一仕事ということで早速チェックアウトして山へ向かった。 昨日花の盛りだった林道に直行。昨日のポイントより更に奥へと向かった。夏休みに入った 週末であるが、この天候では人出は皆無。すれ違う車もない。 まずは道端の切られたばかりとみられるシラビソ青葉を叩いてみた。いきなりの大物の手ごたえ。 <コエゾゼミ?> ちょっと大物でビックリした。すぐそばに抜けがらがあったので羽化したてと思われる。気の毒な ことをしたので優しく元の枝に戻した。 続いて隣の広葉樹の茶色枯れの枝を叩いてみると、今度はちゃんとカミキリムシが落ちてきた。 これも見たような・・・「ビロウド」にしては小さいという印象。 <ニセビロウド> 帰宅後よく乾かして展足してみるとビロウド調の上翅が美しい。触覚の長さと角度を変えて見ると 背中の文様が消えたり現れたりするので「ニセビロウド」と同定。名前のイメージはよくないが 大きさといい御本家より素敵なカミキリ。 続いて叩いていくと見た覚えのあるカミキリが落ちた。去年もここで採集した「シロオビチビ」 である。 <シロオビチビ> チビという名前にしては結構大きい。「ニセビロウド」と同じくらいの大きさだ。 そうこうしていると案の定、霧が少しづつ濃くなってきた。先を急がなければ。 <林の奥から霧> 両側から白い花が迫る中、駐車できるスペースを探して奥へと進む。流しながら見る限りでは 花にムシの気配は皆無である。 <両脇はウツギの花> 今年の雨で道脇は崩落している場所もあって、なかなか駐車スペースがない。やっとのことで 脇道の入口に車を止めた。 <花の続く脇道> 車を降りてダメ元で網をかけてみる。グッショリと濡れた花ビラが大量に網に付いただけだった。 奇麗に取り除くのも大変なので網はあきらめた。 というわけで今度は叩いてみた。大量の水滴と花びらでこちらがびしょ濡れになってしまった。 おまけに傘の中は池である。 <イケマ> 去年は下の道に結構咲いていたのだが、今年はこの道のここだけが咲いている。ただもちろん ムシの姿はなかった。 傍らのウツギを懲りずに叩いてみた。濡れたくないので優しく叩いたがやはりびしょ濡れだ。 それでもひとつだけ落ちてくれた。 <ニョウホウホソハナ> さすがにカメラまでびしょ濡れで懲りたので眺めるだけにする。少し離れたウツギにまたひとつ ムシの影を見つけた。 <ニョウホウホソハナ> 自然な写真が撮れたので良かった。ここで雨が落ち始めたので先を急ぐ。せめて次回の下見だけ でもしておかないと。 <怪しい空> 下見エリアに近づくと目の前に突然素敵な土場が現れた。 <突然の土場> アカマツとシラビソの大木がきれいに積まれている。何かいるんじゃ ないかと胸躍らせて近づいたが何もいない・・・しばらく粘って周囲も上も見たのだが何もいな かった。やはりこれだけグズグズに濡れていては話にならないのだろうか? しばらくすると雨脚が強まってきた。頭上の葉に当たる雨の音がうるさいくらいになってきたので 今回はここまでとする。 それでも帰り道で雨宿りするカミキリをひとつ追加。 <ニンフホソハナ> 市街地まで降りてきて隣町に入るころ、道端の温度計は15℃・・・じゃあ上は何度? 今回は絶好の時期だったと思うのだが、今までの中で最低の気象条件と重なってしまった。1週間後ろに ズラしていればと思っても後の祭りである。実は今年はもう1回、ここを訪れる機会があるのだが 時期的には恐らく今が最高だったろう。ということは来年またこの時期に賭けることとなる。来年こそ きっと花に群がるカミキリの図をカメラに収めたいと思いつつ山梨を後にした。 |
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